5月18日(火)お茶の水はりきゅう専門学校にて授業。
本日の内容は「ニキビ、肌荒れ」に対する局所の刺入方法。
【結論】ニキビ、肌荒れには潜らせるように鍼を入れる。(局所の場合)
授業では、こんな質問を受けました。
Q.ニキビや肌荒れに直接、鍼で傷つけて中の芯(コメド)を除去してもいいのですか?
A.答えはNOです。
【理由】
芯を除去するのは少々リスクも伴います。
お肌の厚さ、特にお顔の表皮は約0.1~0.2mm程度なく、その下(深層)に真皮層という層があります。
この真皮層というのはコラーゲンやエラスチンといった細胞が豊富ですが、代謝されるまでとても時間がかかります。
※ニキビをつぶして、クレーター痕になってしまったという事を見聞きしたことがあると思います。
真皮層にまで到達していたコメドを除去すると、そのスペースにあるべきコラーゲン細胞やエラスチン線維の再生にとても時間がかかるため、表皮だけ再生しクレーター痕として残ってしまいます。
この場合、なかなか治りません。
この回復や再生のスピードを考慮すると、直接傷つけず、ニキビや肌荒れの下(深層)に鍼が到達するように刺入します。
鍼の刺入方法としては斜刺(しゃし)といいます。
鍼という綺麗な物でも身体に入ってくると異物として見なされます。
この異物を排除しようとサイトカインなどの免疫が血流にのって集まります。
ニキビ、肌荒れの下で血液循環がよくなり溜まっていた老廃物などが除去されやすくなると考えられています。
今回は局所的にニキビ、肌荒れに対する鍼について触れましたが、、、
ニキビ、肌荒れの原因も様々です。
アクネ桿菌という細菌に感染している状態でしたら、クレンジングや消毒が大切になります。
ほかにも内臓の不調が反映されているニキビや肌荒れの場合には、この不調に対しても鍼灸施術で良くしていく必要があります。
これからの時期、梅雨となり蒸し暑くお肌も荒れがちとなります。
スキンケアとして美容鍼を活用してみてはいかがでしょうか?
鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達