7月27日(火)第16回目の授業
先週に引き続きテーマは「メンズ美容鍼灸」
前回書きそびれましたが、ご要望の一つとして・・・「頭髪の薄毛」をご相談されます。
毛髪は頭皮地肌の中にある毛根(毛母細胞)が分裂、増殖する事で成長(伸び)ます。
地肌から外に出た(伸びた)部分を毛幹といいますが、ここは成長が止まっている状態で、毛根から成長してくる毛に押し出されるように伸びているだけです。
つまり重要なのは毛根(毛母細胞)が活性し、分裂と増殖ができるようする事。
産毛状態になった毛髪の増殖や分裂(成長)のために必要なのは栄養、毛根への栄養とは・・・血液です。
地肌に存在する血管が毛根を滋養します。
では鍼灸でそんな事が可能なのか・・・可能です(微細ながら)
鍼灸をする事で、皮膚の中の血流に変化が生じることはこれまでにも分かっている事です。
薄毛となった頭皮に鍼を行う、その部位に向かう太め血管が存在する後頭部、側頭部にも血流が良くなるように鍼をします。
後頭部には後頭動脈、側頭部には浅側頭動脈、それらが枝だとすると幹になるのが総頚動脈。
つまり首肩コリも和らげる事で、筋肉の中を通う血流が良くなり、引いては頭皮への栄養血が行き届きやすいように仕向けます。
※いきなり毛髪が太く黒々と変化することはありません。
少しずつ、毛根に栄養血が行き届き、毛髪の滋養を促すよう期待します。
もちろん、普段の食事から血液は作られるので、バランス良い食事。
そして睡眠など普段の生活リズムを整える事もとても重要です。
鍼灸だけが全てではありませんが、一助としてのお役に立てる内容はあります。
私見ですが、セルフケアで育毛剤や養毛剤(理想は医療機関で処方されている物)を頭皮に塗ることと合わせて鍼灸を行えると、より効果的かと思います。
昨日の1回の授業では眼に見えた変化は当然確認できませんが、長期間も見据えて施術を学びました。
鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達