2023年5月9日(火) 第5回目の授業
本日より新しいテーマ「浅いしわ、肌質改善」について。
【結論】
創傷治癒過程をもって、「しわ(深い・浅い)、肌質改善」に対応します!
既にご存じの方も多いかもしれませんが、紫外線の量。
1年で最も多いのが5月と言われています。
紫外線は適量であれば健康にも重要な光線です。
しかし、日焼け、シミ、シワの原因にもなります。
日焼けは紫外線という光線の被曝から身体を守ろうとする生体防御反応のひとつです。
メラニン色素(黒色や褐色)を分泌する細胞をメラノサイトと言います。
どこに存在するか、表皮の最深部の基底層にあります。
因みに表皮は4層で深い位置から、基底層、有棘層、顆粒層、角質層という断層のような積み重なっています。
この表皮は28日で新陳代謝されます。
その下に真皮層(コラーゲンやエラスチンなどが多く存在)
更に下に皮下組織、ここまでが皮膚
その下は筋肉という状況
鍼のイメージ図のように、鍼は皮膚の中まで到達できます。
当治療院では直径0.10㎜~0.14㎜の鍼を使用してお顔に鍼をします。
その太さ(細さと言うべきか)の分だけ、細胞に傷をつける事が可能です。
傷ついた細胞は再生や新生しようとします。
外科的には「創傷治癒過程」といいます。
これを根拠に狙って傷をつける事をします。
美容鍼灸の考えでは「ポジティブトラウマ」や「マイクロトラウマ」と表現する事もあります。
傷がついて約3日後に細胞外マトリクスであるコラーゲンやプロテオグリカンなどが再構築されます。
やがて皮膚の再生が完了します。
皮膚の弾力や柔軟性にはコラーゲン細胞やコラーゲン線維、それらを束ねるエラスチン。
例えば日焼けによるダメージで乾燥肌となると皮膚細胞の水分量が減り、細胞の並びがいびつとなります。
いびつな状態の皮膚では、角質層に生じた隙間から水分が蒸発しやすくなります。
見た目には、粉をふく状態
鍼による微細な傷で創傷治癒を促し、乾燥肌やそれが原因の小じわ、ちりめんジワに対応します。
紫外線が強くなる時期の前に予防的に美容鍼を受けられる事を推奨いたします。
なぜ紫外線が強くなる前が大切か・・・
皮膚は新陳代謝するまで期間を要します。
表皮層→約28日
真皮層→約1年
肩凝りや腰痛など筋肉に対する鍼は即効性が高いのですが、皮膚は鍼をしてその後の創傷治癒過程で新陳代謝を待たねばなりません。
施術後に効果を発現するまで期間を要するためです。
また次回もおこなっていきます。
定休日は美容鍼灸教師
鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達