2023年6月24日(土)
新宿医療専門学校に美容鍼灸セミナーの第2回目をおこないました。
この日は、「美王容本治法」「主訴別の刺鍼」
「美容本治法」
美容鍼灸をおこなっていると、当たり前ですけどお顔に対する内容のご要望が最多です。
フェイスラインのたるみやほうれい線の左右差、口角の高さ(左右差)など。
それらはお顔の部位そのものが悪いという事は少なく・・・その殆どが首肩こり、骨盤の歪みなどが起因しています。
本治というのは東洋医学の用語で、その前後に隠れた文字を想像すると理解しやすいです。
本治→(根)本治(療)
身体の根本治療の事を本治と言います。
その根本とは何か?
臓腑のことを指します。
東洋医学ではお身体の根本や中心は内臓腑を指し、それらのバランスが整っていることを理想とします。
仮に内臓腑の状態がアンバランスとなると、身体のどこかに影響が現れます。
例えば、大人ニキビ。
口の周りにニキビや吹き出物が出現することがありますが、口周りが不衛生となる以外に、内臓の状態が反映されたサインとして出現します。
胃が荒れている場合、月経(生理)などホルモンバランスの急な変化による吹き出物など。
思い当たるのではないでしょうか。
この大人ニキビそのものに対する鍼は標治(ひょうち)で対応しますが、その原因は内臓腑なので本治法が重要となってきます。
因みに「標治」の標という文字は訓読みすると「しるし」という意味です。
今回の例の大人ニキビは体表にあらわれた「標=しるし」、それに対する鍼は標治法
その原因の内臓への鍼は本治法
説明が長くなりましたが、午前中は本治法をおこないました。
つづく