イマージュ アカデミア用<質疑応答集>

ここでは、「イマージュ・アカデミア」アカウントにいただいた質問に回答していきます。
随時更新で情報がアップ(書き足)されていく予定です。

Q:美容鍼でリフトアップすると言いますが本当ですか?

A:はい、と言いつつ個人差があります。
お顔におけるリフトアップについて医学的根拠が明確ではありません。
個人による体感や画像による比較で評価されるのが現実です。
しかし、施術前と施術後を2D画像評価する事に加え、手でお顔を触れたり、表情筋や咀嚼筋群を動かしながら体感(3D的な意味で)する事で体感的な違いを感じる事は可能です。

Q:散鍼で肌の新陳代謝を促すのは、毎日やっても大丈夫ですか?

お肌のコンディションや肌質により個人差があります。
結論を申しますと、1週間〜10日間ほど間隔を空けた方が無難と考えられます。
鍼の特徴として、皮膚の表面を通過しコラーゲンやエラスチンなどが多い真皮層に到達することが可能です。
創傷治癒の過程を促す事になると考えられ、意図的に新陳代謝を促す事になります。
使用する鍼は0.14ミリという細さ(普段、治療院や授業、セミナーで使用)ですので、仮に毎日おこなったとしても、全く同じところを傷つけられるとも限りません。
私自身も、20年のキャリアの中で、自分自身には試しに毎日行ったことがあります。
その時は、体感的には何ら問題はありませんでしたが…
やはり無難なのは、1週間から10日間程度間隔を開けることを推奨します。

Q:顔の皮膚の厚さはどれぐらいですか?

約2ミリ程度と言われております。
・表皮層(4層→表面から、角質層、顆粒層、有棘層、基底層)
・真皮層
・皮下組織
ここまでを皮膚と言い…
・表皮層→約0.2ミリ
・真皮層→約1.8ミリ
・皮下組織→個人差が大きい(脂肪量で変動)
と言われています。

Q:ファシャルは何分でおこなわれますか?

基本的には10〜15分程度です。
浮腫を流すパート、表情筋をパーツごとにストレッチするパートに別れていますが、受けられる方の表情筋の緊張(凝り)、肌質などによって時間配分、ペース配分、力加減も変わります。
例えば、PMSにより敏感肌や刺激に対して過敏な状態となっている場合、鍼も含めフェイシャルも受けられる方が気持ちいい程度にして対応します。

Q:ベッドやイス(施術者)の高さに気を付ける事はありますか。

はい、あります。
結論としては、自分が施術しやすい姿勢や環境を整えましょう。
施術をするときに、身体を自然に動かしやすい程度が理想です。
人体は、おヘソの下(臍下丹田)に重心点があり、身体の正中には重心線があります。
施術が手を伸ばし何らかの動作(作業)をする時、この重心点から施術の手が離れ過ぎ、近すぎる…要は不自然な体制を取るとうまく動作できません。
力を上手に伝えられない、自分の身体が疲れやすくらる…など。
施術者がやり易い環境は、結果的には施術を受ける方のためになる事です。
これを大前提とし、環境整備をされると良いでしょう。

Q:美容鍼で表情筋がゆるむと思いますが、かえって顔のたるみにはなりませんか?

適格な表現としては、
×→ゆるむ
○→本来の柔軟性に戻る

凝りという表現には緩むでも良いと思います。
実際、美容鍼の後にたるむ事はありません。
本来の柔軟性に戻るので、表情筋が引き上がる、筋中の循環(血液やリンパ)がしやすくなるので、くま、くすみという視覚効果が得られる、また浮腫も除去されるのでいわゆる小顔効果が得られます。

Q:手の当て方、触れ方にコツはありますか?

施術を受けられる方が不快に感じない程度が望ましいです。
力加減だけではなく、具体的には触れ方のイメージとして点→線→面のように、なるべく広い面積で触れる事で、不快な体感の可能性を下げることに繋がっていきます。

Q:お顔を触れる鍼やフェイシャルで体調への変化はありますか?

はい、あります。
適宜な施術量や時間であれば、良い効果を得られる事になります。
反対に過度な施術量や刺激量ではドーゼオーバー(刺激過多)となります。
ゆえに、効率的に施術が行われるべきで、そのために解剖学をはじめ医学的に、理に叶った施術をします。

Q:フェイシャルの手順で頚肩から触れるのはなぜですか?

頭部、顔面部を循環する血液やリンパ液の通り道だからです。

顔面部を循環する血液やリンパ液の通り道だからです。
鍼やフェイシャルにてお顔へ何らかの刺激をするという事は、筋肉の過緊張が柔軟になる、その結果、緊張に存在する血管や神経への圧迫を緩和することになります。
血管は、血管支配性迷走神経がつかさどっており…凝り(筋肉の過緊張)が柔らぐことで、交感神経優位の状態から、副交感神経優位へとなりやすくするための目的です。
また、頸椎を調整することで、脊柱管を通る脊髄及び脳脊髄液の循環路を確保する目的もあります。
頭蓋仙骨療法の一部を組み込んでいます。

Q:フェイシャルにおいて、浮腫を流すのはいちどに行った方が良いのですか?

いいえ、1つの手技を行うたび、その都度その都度浮腫を除去した方が効果的といえます。
1度にまとめて→×
こまめに→○
といった感じです。

Q:抜鍼後に圧迫するのはなぜですか?

内出血を防ぐまたはそのリスクを軽減する目的です。
抜鍼時、出血する場合は稀ですが、複数本数抜鍼をしていくと、先ほど抜鍼した箇所から やや時間が経過して血液がにじむ程度の出血を目視する事があります。
これは毛細血管という か細い血管を傷つけた可能性が高い現象です。
毛細血管は細く、その内圧も低いので勢いよく出血はしません。
この場合、内出血になる可能性もかなり低いです。
しかし、念のため圧迫止血することをします。

内出血のリスクとして把握しておきたい事として「血腫」があります。
皮膚の内側で血管が傷つき出血、体外に出れば出血、皮膚表面は塞がり体内で出血が継続した場合、出血する先という逃げ場が無くなると皮下出血となり膨れます。
皮膚表面上からも膨らみが目視できる事もあります。
これを血腫(けっしゅ)と言います。
血腫も内出血になるものの、自然に分解吸収され回復します。
※これがお顔という部位で発生した場合、いくら自然回復するとはいえ内出血や肌が隆起するのは心地よいものではありません。
被験者によっては、鍼がまったく初めてであるものの美容に興味があり受療した、という方も多くいらっしゃいます。
事前に説明し同意を得るものの、お顔に血腫が発生すると不安やストレスにもなります。
この血腫をも防ぐ(軽減)目的で、抜鍼後は押圧し内出血の予防とするべきです。
なお鍼の違和感を軽減する事にもなります。

Q:シワに対する刺入の角度に決まりはありますか?

明確に何度というような決まりはありません。
シワに鍼による傷をつけ創傷治癒過程を促すことが目的です。
例えば、額の横ジワやほうれ線など、ある程度の長さがあるシワに対して直刺で刺入した場合、シワそのものへの傷はかなり狭い範囲となります。
これを斜刺や横刺という角度で刺入した場合、同じ1本の刺鍼でもより多くの範囲に傷をつける事が可能となります。
傷ついた細胞は創傷治癒過程が発生するので、なるべく多く(広く)傷がつけられると効率的です。
・平らな部位で真っ直ぐなシワとして存在しやすい→額のシワ、眉間のシワ、
・カーブ(曲線)を描くように存在するシワ→ほうれい線
条件が異なるシワに対して合わせて刺入(傷をつける目的)をしていきましょう。

Q:刺入時や抜鍼時に手がお顔に触れてしまうのはダメですか?

いいえ、被験者の方が不快な思いをすることなければ手がお顔に触れることは悪くはありません。
むしろ刺鍼や抜鍼動作を安定的におこなうために、わざと手指をお顔に触れることもあります。
この場合も相手が不快にならないように留意しましょう。
例えば、視界に手が至近距離で覆い不安やストレスを与えないよう、頬や額に手指が触れつつ抜鍼しても大丈夫です。
必要に応じて宣言しても良いです。
「ちょっとお顔に触れますね~」などと伝えつつ、動作が安定的な刺鍼や抜鍼が実現できることは悪いとは言えません。

Q:シワやニキビに対して潜らせて刺入することについて
北見先生の刺入方法は、対象の下(深部)に真っ直ぐ刺入する時と、鍼体をしならせて刺入する時とありますが、意味や目的は異なりますか?

いいえ、どちらも目的達成のための手段の違いに過ぎません。
シワに傷(創傷治癒過程を促す目的)を入れる
ニキビやシミに対しては直接傷つけることをせずに刺入
これも創傷治癒過程による細胞の新陳代謝を促す目的が達成できれば良い
お顔という凹凸のはげしい部位での刺鍼ですので、なるべく痛くない不快でない刺鍼をするための手段の違いとして使い分けてください。
両方できるようになさると理想的です。
それだけ対応力、技術の引出しが多いことになりますから。

Q:眉間のシワや目尻のシワなどへの刺鍼では、どの方向から刺入するのが正解ですか?

これも正解は一つではありません。
まず、シワに対して傷(創傷治癒過程を促す)をつける刺入はしたい。
しかし被験者の視界に鍼柄が存在する場合、ホスピタリティの観点からは視界に鍼柄が無い(位置関係)刺入が理想的です。
・視界に鍼柄が見える
・視界に鍼柄が見えない
いずれも出来るようになさる事を推奨いたします。
被験者へのお気遣い(ホスピタリティ)があると どちらも正解と言えます。

 

 

 


こんな感じで記載が増えていく予定です。
セミナーや授業受講時より その後や臨床経験ではじめて発生する疑問質問に応えていきます。

 

北見成達
・はりきゅうサロン イマージュ代表
・新宿医療専門学校 美容鍼灸特別顧問
・お茶の水はりきゅう専門学校 非常勤講師
・東京大学医学部附属病院リハビリテーション科 鍼灸部門推薦治療院