お茶の水授業 美容鍼灸 第20回目

2023年8月26日(火) 第20回目の授業
今学期の最終回

第18回目の8月8日は、期末試験
第19回目の8月22日は、試験結果返却
でした。

第20回目は、追試験、再試験の日程でしたが不合格者は出ませんでしたので、90分1コマをまるまる使って、今学期の総復習。

お顔の内容
たるみリフトアップ、ほうれい線、シワ、くすみ、くま、ニキビ、肌荒れ、乾燥肌など。

全身の内容
首肩こり、腰痛、膝痛、むくみ、冷え、円背(猫背)、生理痛、自律神経系の調整など

健康と美容を主体としておこなう美容鍼灸を実践しました。

皆さん熱心に取り組み、9月からは美容鍼灸の部活動も開始されるそうです。

今後とも上達し、卒業(国家資格取得)と同時に即戦力となるよう引き続き頑張ってください。

今学期感じありがとうございました。

北見成達

 

 

 

お茶の水授業<Q&A2>

2023.4.18(火) 第3回目の授業時のQ&A2です。

先週のデモに基づき各ペアで「フェイシャル」の実技を実践。

Q.お顔や頭部でのドレナージュとストレッチの違いについて、力加減はどうしていますか?

A.ドレナージュは浮腫(むくみ)を流す目的なのでお肌に対し、さする程度の軽い圧力です。※リンパ管圧は静脈圧よりも低いためです。
ストレッチについても表情器=皮筋(骨から起始し皮膚に停止)という柔らかい筋肉へ押圧する事になるので、痛くない程度にしています。

また、ストレッチも一度だけではなく同じ部位を2度3度と繰り返すうちに、筋肉が柔軟になるので被験者の方の体感に対して無理のない加減で施術します

 

Q.フェイシャルの時に滑剤は使わないのですか?

A.授業時は表情筋の触察のため、滑剤は使用していません。
被験者(モデル役)の方の肌質によっては滑剤を使用します。
※因みに、臨床現場の鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュでの美容鍼灸施術時も、ほとんど滑剤を使用しないで施術しています。
さする程度の弱い圧力でおこなっているため、肌トラブルになる事がほとんどありません。(必要に応じて美容液を滑剤として使用するべく用意はしております)

 

Q.ストレッチのコツはありますか?

A.頚や肩、お顔でもストレッチを行う場合、筋肉を伸張(伸展)させた状態で固定(アンカー)します。
その状態からストレッチをかけます。

 

Q.フェイシャルの手順で最初に頸椎(首骨)から調整するのは何故ですか?

A.美容鍼灸の場合、お顔の主訴(お悩み)を要望される事が多いのですが、頭部や顔面部は頭蓋骨にあり、その中には脳があります。
さらに脳は脊髄となって全身へ枝分かれして神経線維が伸びていきます。
姿勢や咬合(嚙み合わせ)運動によりストレートネックや亀背(猫背)となった場合、脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)の生理的彎曲が増強してしまいます。
その結果、脊柱管をかよう脳関髄液の循環が滞り、神経線維の機能が低下または亢進、酷い場合は頭蓋内浮腫となり脳圧亢進の可能性も出てきます。
頚椎のアライメントを整え、脳脊髄液の循環路を確保する目的。
そして、頚椎に付着する各筋肉への負担軽減、頚部を往来する動脈、静脈、リンパ管などの循環路を確保する目的で頚椎の調整からおこなっていきます。
※これだけでもお顔や頭部の浮腫がながれ、いわゆる小顔効果にもなります。

 

などのとても良い質問を受けました。
実技の練習は場数が大切と言われますが、根拠をもって行うと技術習得が早まります。

また来週も続きをおこなっていきましょう。

火曜日は美容鍼灸教師
北見成達

お茶の水授業<2回目>

2023年(令和5年)4月11日(火)

美容鍼灸の授業2回目の本日はフェイシャルの実技。

本来の施術は
・全身治療
・お顔の刺鍼
・フェイシャル
という流れですが、授業やセミナーではフェイシャルを先におこなう事にしています。

表情筋を触り分ける訓練を兼ねています。
鍼灸施術で使用する鍼の太さは直径0.14mm(当院では)です。
部位によってもっと細い鍼を使用することもあります。

さて、それだけの細い鍼を皮膚越しに的確に狙った筋肉をうつのは結構難易度の高いこと。
授業では近いうちにお顔に鍼をする内容があります。

フェイシャルを学びつつ表情筋を触り分け、狙ったとおり鍼もできるようにします。

定休日は美容鍼灸教師
鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達

お茶の水授業16回目(2)

4月から開始した今年度の授業、全20回ですが残りわずか。

来週の17回目は期末試験。

これまでに学んだ、

  • たるみリフトアップ
  • シワ(浅いシワ、深いシワ)
  • 肌荒れ、ニキビ、吹出物
  • 乾燥肌
  • シミ

などの内容に対する実技試験をします。

因みに、美容鍼灸をおこなう技術のチェックもしますが、目的や医学的根拠なども口頭試問で問います。

あと1年半後には国家資格有資格者となり実際に施術をする事になります。

私が美容鍼灸の授業を担当している学校では、専門学校を卒業するタイミングで即戦力という位置づけをしています。

お顔という筋肉や脈管が細かく繊細な部位、美容鍼灸を行うには医学的に理解しながら、鍼をすることも慣れている事が大切です。

ご要望に対して、的確な美容鍼灸の施術。

ゆくゆく鍼灸師となり、一人で対応する臨床を見越して授業内容を設定しています。

基礎なので難しくはないけれど、今学期に学んだ内容のチェックを行います。

 

お茶の水授業16回目

2022年7月26日(火)

この日は第16回目の授業

先週に引き続き「メンズ美容鍼灸」

お肌の悩みとして多いのが、汗に関する事。

暑さによる汗というより、ベタベタ肌やテカり、そして緊張やストレスによる発汗。

具体的には手汗や脇汗など。

今週も行いました。

 

お茶の水はりきゅう専門学校

美容鍼灸教師 北見成達

 

授業 「メンズ美容鍼灸」③

7月27日(火)

男性の美容に対するお悩みの中にも、毛穴の黒ずみ、黒ニキビがあります。

【結論】:スキンケアが大切。

ではどのように・・・クレンジング。

今日はその対応について学びました。

女性は慣れていらっしゃる方が多いと思いますが、男性の場合・・・ある程度の年齢層から上はスキンケアに慣れていない世代。

洗顔じゃないの?
はい、そうなんですが・・・
いつもの洗顔に一手間、二手間を加えてあげるだけでより美肌に(なりやすくなります)。

当サロンでも行っております、ビュレットシャンプー(美容室イマージュ)を使用し極細のブラシで泡立て、その両方のチカラで毛穴に詰まった黒ずみを落とします。

細かな泡で毛穴に詰まった皮脂や汚れを掻き出します。
洗浄力の弱いシャンプー剤を使用してましたので、極細筆のチカラを借ります。
根気よく、軽い力加減で毛穴汚れを掻き出します。

拭き取りを行い、その後できれば散鍼も行えれば完璧。

 

 

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ

北見成達

授業 美容鍼灸「メンズ美容鍼灸②」

7月27日(火)第16回目の授業

先週に引き続きテーマは「メンズ美容鍼灸」

前回書きそびれましたが、ご要望の一つとして・・・「頭髪の薄毛」をご相談されます。

毛髪は頭皮地肌の中にある毛根(毛母細胞)が分裂、増殖する事で成長(伸び)ます。

地肌から外に出た(伸びた)部分を毛幹といいますが、ここは成長が止まっている状態で、毛根から成長してくる毛に押し出されるように伸びているだけです。

つまり重要なのは毛根(毛母細胞)が活性し、分裂と増殖ができるようする事。

産毛状態になった毛髪の増殖や分裂(成長)のために必要なのは栄養、毛根への栄養とは・・・血液です。

地肌に存在する血管が毛根を滋養します。

では鍼灸でそんな事が可能なのか・・・可能です(微細ながら)

 

鍼灸をする事で、皮膚の中の血流に変化が生じることはこれまでにも分かっている事です。

薄毛となった頭皮に鍼を行う、その部位に向かう太め血管が存在する後頭部、側頭部にも血流が良くなるように鍼をします。

後頭部には後頭動脈、側頭部には浅側頭動脈、それらが枝だとすると幹になるのが総頚動脈。

つまり首肩コリも和らげる事で、筋肉の中を通う血流が良くなり、引いては頭皮への栄養血が行き届きやすいように仕向けます。

※いきなり毛髪が太く黒々と変化することはありません。

少しずつ、毛根に栄養血が行き届き、毛髪の滋養を促すよう期待します。

 

もちろん、普段の食事から血液は作られるので、バランス良い食事。

そして睡眠など普段の生活リズムを整える事もとても重要です。

 

鍼灸だけが全てではありませんが、一助としてのお役に立てる内容はあります。

 

私見ですが、セルフケアで育毛剤や養毛剤(理想は医療機関で処方されている物)を頭皮に塗ることと合わせて鍼灸を行えると、より効果的かと思います。

 

昨日の1回の授業では眼に見えた変化は当然確認できませんが、長期間も見据えて施術を学びました。

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ

北見成達

授業「メンズ美容鍼灸①」のつづき

【結論】:お腹(内臓腑)にも一緒に施術するとより効果的。

お顔だけに鍼をする事が美容鍼灸なのか・・・
ちょっとおしい。

簡単にいうと、顔にある口=内臓の入り口。

お腹の調子を整えると、顔色へ影響しやすい。

もちろん、お顔そのもの(局所)に鍼やお灸という物理刺激がおよび効果は発現するのですが・・・

効果の持続が大切。
※①のつづきですと、テーマは「汗をかく(緊張性)」でした。

この緊張という状況・・・顔色へ反映しやすいんです。

緊張状態の時、医学的には体内では→自律神経の交感神経(興奮系)が高ぶった状態となります。

通常、緊張が自然とほぐれたり、緊張するシーンから解放されたら・・・副交感神経優位(リラックスモード)という状態になるべきなのですが。

スイッチが切り替わらず、交感神経がずっと高ぶった状態が続いてしまう。

身体も疲弊し消耗します。

さて、交感神経と副交感神経ですが、両方を合わせて「自律神経」と呼びます。

その自律神経は内臓も支配しています。

 

お腹が冷えたり、精神的ストレスという緊張でお腹の調子が良くない、そんな時のお顔色・・・良くないですよね。

それほど、顔という部位と内臓は関連が深いのです。(難しい事はまた違う機会に)

お腹の調子を整え、顔色へ反映される施術を行うとより効果的、そして持続的な美容鍼灸となりやすいです。

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ

北見成達

授業「メンズ美容鍼灸」

7月20日(火)今日は新しいテーマ「美容鍼灸」

当サロンでも人気(ジワジワ上昇中)なメニュー

普通の美容鍼灸と何が違う・・・?

 

基本的なコンセプトは健康美容なので同じ。

男性ならではのお悩みに対して施術をしています。

これまでに受けて頂いたメンズ美容鍼灸のご要望としては・・・

  • 汗をかきやすい
  • 肌荒れ、ニキビ痕
  • 肌質改善(かさつき、乾燥肌)
  • シワ(小じわ)ほうれい線
  • 毛穴の黒ずみ
  • 顔色、くすみ

審美的には上記の内容を多く伺いました。

この中でも、汗をかきやすいなどは局所的な鍼やお灸では効果が出にくく、体幹部への施術が肝要に思えます。

皆さまの声を伺ってみますと・・・夏の暑さでかく汗というより、緊張してかく汗の事のようです。

緊張する時にかく汗も汗腺という毛穴の深いところにある分泌腺から出されます。

これをコントロールしているのは交感神経という自律神経の一種です。

以前の投稿にも、自律神経(交感神経と副交感神経)については度々書いていますが・・・ここでも重要です。

  • 交感神経→興奮、緊張状態のときに優位になっている(働いている、高ぶっている)神経
  • 副交感神経→リラックス状態、消化管活動、眠いなどのときに優位になっている神経

誰しも緊張はするものですが、その緊張状態が持続してしまい、リラックスモードに切り替わらない事が問題です。

鍼灸では、チクっ、ズシーン、熱っ、などの少々の刺激を身体の外から与えます。

この感覚をキッカケに、お身体が本来のリズムや体調に戻ろうとするのを促しています。

結果的に副交感神経優位(リラックス状態)または、交感神経過緊張(優位)だった状態を落ち着かせる事で、過度な緊張から解放します。

緊張状態が持続してしまうという体質的になっている方もいらっしゃるので、複数回の鍼灸施術は必要となる事が多いです。

 

しかし体質改善や体質変化を目的とする事は鍼灸施術では可能です。

※ご自宅でのセルフケアなども行って頂くとより効果的で、施術時にご説明もしております。

 

人体を総合的に診ていく美容鍼灸ならではの内容です。

他のご要望にも応えられる施術を授業でも行います。

つづく

 

気になる方は一度お試しになってみてはいかがでしょう?

メンズ美容鍼灸・・・流行ってます(これからもっと)

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ

北見成達

授業 美容鍼灸「深いシワ②」

7月13日(火) 第14回目の授業

先週に引き続き「深いシワ」に関して。

  • シワの下に潜らせる鍼
  • シワの原因になっている表情筋へ鍼
  • 相反抑制している表情筋に鍼

ここまでは簡単ですが、関連する部位への鍼も大切(これを見抜くのがやや難しい)

例えば、「ほうれい線」

噛み締めによる咬筋、側頭筋、外側翼突筋、前頭筋、後頭筋などの緊張

そして首肩こりとなっている可能性が高く・・・僧帽筋、頭板状筋、頚板状筋、肩甲挙筋、斜角筋群、棘上筋、棘下筋、広頚筋・・・などなど細かく列挙すると更にあります。

離れた部位では、腕→上腕二頭筋、上腕三頭筋、三角筋、腕橈骨筋、総指伸筋、長短橈側手根伸筋・・・などなど。

東洋医学でいうツボ=経穴

経穴を結ぶ線→経絡

経絡の下に存在する筋肉→経筋

現代医学での参考としてはアナトミートレイン

お顔への影響は腕や首肩、腰、臀部、下肢(ふとももから下の足のこと)と関連します。

 

【結論】

全身治療を行える鍼灸だと、ほうれい線への美容鍼灸も効果が持続的となる。

 

全身治療を医学的根拠で診られる鍼灸師のための授業を行っています。

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ

北見成達