お茶はり授業2回目「フェイシャル」

2024年4月16日(火) 授業第2回目

「フェイシャル」について学びました。

普段、美容鍼灸施術の流れでは
全身の治療鍼

お顔の美容鍼

フェイシャル
という順ですが、授業ではフェイシャルについてまず学びます。

表情筋の位置や形状を手で触り分ける訓練を兼ねているので、鍼を学ぶ前にまずは手技からです。

1回目の講義中でも触れましたが、表情筋があるお顔には口や鼻があります。
口や鼻=内臓への入口
内臓腑とお顔は発生学的に由来が同じです。
その内臓腑は自律神経がつかさどっています。

フェイシャルで心地よい体感があると、お顔のみならず自律神経が整いやすくなります。

今週、来週の短期間でマスターは出来なくても反復練習し上達していきます。
コンセプトは全身の「健康美容」
その実現のために有意義な授業として参ります。

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
お茶の水はりきゅう専門学校 非常勤講師
北見成達

24年度 お茶の水はりきゅう授業1回目

2024.4.2(火)
本日より全20回の予定で、美容鍼灸の授業です。
今年度も、お茶の水はりきゅう専門学校にて登壇の機会をいただき光栄です。

毎回のレポートではありませんが、授業の様子や質疑などもアップしていく予定です。

本年度もよろしくお願い致します。

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ代表
お茶の水はりきゅう専門学校 非常勤講師
北見成達

 

長生学園にてフェイシャル授業

2(23.11.14(火)
今年も呼んで頂けて5回目。
大田区、雑色にある長生学園にて「フェイシャル」を授業に登壇致しました。

長生学園といえば、あんま、指圧、マッサージ師の資格を目指す学校ですが、学園独自の手技、長生術(骨格矯正)で有名です。

当治療院のフェイシャルは美容鍼灸でもおこなわれる手技の施術ですが、美容の目的だけでなく治療にも役立てられます。

例えば、頭痛、眼精疲労、スマホ首、めまい、耳鳴り、ほか顔面神経麻痺の予後リハビリでも同じ施術内容で対応する事があります。

美容でも治療でも人体に対する施術なので、解剖学や生理学、発生学などを根拠に施術をしていきます。

医学的な知識を前提としておこなう施術なので、効果的、または効果が持続的となります。

骨格矯正を行える長生術と組み合わせると更に相性が良いです。

次回は2024年の同じ時期になる見込み。

今年も昼夜間部とも熱心に受講くださいました。
ありがとうございました。

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
美容鍼灸教師
北見成達

お茶の水授業 美容鍼灸 第20回目

2023年8月26日(火) 第20回目の授業
今学期の最終回

第18回目の8月8日は、期末試験
第19回目の8月22日は、試験結果返却
でした。

第20回目は、追試験、再試験の日程でしたが不合格者は出ませんでしたので、90分1コマをまるまる使って、今学期の総復習。

お顔の内容
たるみリフトアップ、ほうれい線、シワ、くすみ、くま、ニキビ、肌荒れ、乾燥肌など。

全身の内容
首肩こり、腰痛、膝痛、むくみ、冷え、円背(猫背)、生理痛、自律神経系の調整など

健康と美容を主体としておこなう美容鍼灸を実践しました。

皆さん熱心に取り組み、9月からは美容鍼灸の部活動も開始されるそうです。

今後とも上達し、卒業(国家資格取得)と同時に即戦力となるよう引き続き頑張ってください。

今学期感じありがとうございました。

北見成達

 

 

 

お茶の水授業 美容鍼灸 第17回目

2023年8月1日(火)第17回目
前回に続き本日も男性美容、女性美容

そして、今回はセイリン社製の「エリピース」という短い鍼を使用した場合の美容鍼を学びました。

特徴は・・・
鍼体(しんたい=鍼の長さの事)が7mmしかない短い鍼。
鍼管(しんかん)が無い

ゆえに皮膚表面に近い浅刺しに適しています。
具体的には美容鍼灸では、シワに対する刺鍼、シミに対する潜刺やニキビ、吹き出物に対する潜刺にも使用できます。

セイリン様からたくさん頂きましたので、授業で使用しました。
普段のJSPタイプと違い、目新しさ、鍼管のない撚鍼法での実技。
みなさん興味深く学んでいました。

 

来週の第18回目は期末試験です。
4月から始まった授業も最終回(20回目)に向けて進んでおります。

お茶の水はりきゅう専門学校 美容鍼灸非常勤講師
北見成達

お茶の水授業 美容鍼灸 第15・16回目

2023年7月18日(火)第15回目、第16回目
この日のテーマは「メンズ美容鍼灸」

まだまだ女性が受けられる事が圧倒的に多い状況ですが、近年 徐々に男性からのご要望も増加傾向にあります。

女性の場合、たるみリフトアップ、ほうれい線、くま、シワなどの順に、審美的な内容をご要望されます。

それに対して男性の主訴は・・・
・汗をかきやすい
・ニキビ、ニキビ痕
・頭髪の薄毛
・顔のシワ、しみ、ほくろ
・毛穴の黒ずみ
・肌荒れ、かさつき

その他にも審美的なお悩みは幾つもあるようです。
上記に列挙したのは鍼灸で対応できる内容です。

●鍼灸で汗をかく事をコントロールできるのか・・・
暑い時期に汗をかくのは通常の事ですが、このお悩みの場合は緊張性の発汗をさすようです。
結論から申すと、自律神経を整える。
汗腺を支配しているのは交感神経(自律神経の一種)
例えば、肩こりや腰痛に対する普段の鍼灸施術も自律神経に働きかける内容を含んでいます。

病院などで多汗症などと診断された場合の症状は、程度にもよりますが医療機関での外科的オペなどの手段もあります。

※全てが鍼灸で対応しきれるという訳ではありません。

●ニキビやニキビ痕、顔のシワ、しみ、肌荒れ等はこれまでの美容鍼灸施術でも対応可能です。

●因みに「ほくろ」は鍼では対応不可能です。
お灸の場合・・・焼灼灸という方法で対応も可能ですが・・・
リスクが高いと言えます。

簡単に言うと、お灸でほくろを焼き焦がし、痂疲(かひ=かさぶた)を形成させ、皮膚の新陳代謝とともに剥離させるという方法。

私個人としては、腕や背中などのほくろに施術した事はあります。
実際にキレイに除去できる場合と、うっすらほくろ残るという感じでした。

火傷をさせる事になりますので、リスクが伴います。

ここで結論!
レーザー照射などを行える医療機関に相談を勧める事も大切です。

●毛穴の黒ずみに対してはクレンジングが第一選択です。
まず毛穴の黒ずみの正体は、角栓と呼ばれ皮脂が時間の経過とともに固くなり、埃やケラチン(角質)などと一緒に混ざり硬化したもの。
クレンジング剤で細かい泡を立て、強くはこすらず泡で汚れを落とすようにします。

要注意なのは、オイルクレンジング
オイルは皮脂と親和性が高いので、角栓を軟化させ汚れを浮かせるという方法。
このクレンジング剤自体が汚れとして残らないように、洗い流しや拭き取りをしっかりなさって下さい。

 

というように、いつもの授業とは少々違う感じでしたが、予備知識も含めて学びました。
メンズ美容鍼灸は、8月1日の回も含めて実技実践で学びます。

 

 

SSJS 美容鍼灸セミナーまとめ

6月11日(日)、24日(土)の2日間でまずは美容鍼灸の基礎である表情筋や頭部顔面部、頚部の筋肉を理解する。
付随する全身との関連を学ぶ。
筋肉の連鎖と内臓と表情筋の関連など。

局所の刺鍼として
たるみリフトアップ、シワ(深・浅)、くすみ、くま、ニキビや肌荒れ、乾燥肌

遠隔の刺鍼として
顔色(くすみ、くま)へ反映される臓腑のバランスを取る刺鍼
ニキビや肌荒れに対して、ホルモンバランスが原因の場合、これも内臓腑に対してアプローチする内容

など。
新宿医療専門学校の美容鍼灸セミナーは全6回で、私のほかに4人の講師からも学べる内容です。

それぞれの先生方の施術方法は異なりますが、施術を受けられる方は人体です。
つまり解剖や生理などを理解しながら受講すると、どの先生のメソッドでも理解と体得が早まりやすくなります。

1回目と2回目を担当しましたが、医学的な知識をもとに今後のセミナー、そして美容鍼灸だけでなく鍼灸や人体そのものを学ぶ上で役立ててください。

ありがとうございました。

新3年生は11月末からの授業でもお会いしましょう。

 

新宿医療専門学校 美容鍼灸特別顧問
鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ代表
北見成達

お茶の水授業 美容鍼灸 第12回目

2023年6月27日(火) 第12回目の授業
「本治法」
これを3回の日程に分けて学んでいきます。

今学期学んでいる美容鍼灸の一番難しい内容。
美顔効果を助長する内容
美容鍼灸施術でいちばん重要な施術内容です。

簡単に説明すると、内臓が正しく機能するように導くこと

「本治法」→言い換えると、(根)本治(療)の略語だと思います。
東洋医学では身体の根本は内臓腑と捉えており、そこから体内や体表へ縦横無尽につながっている道が経絡と呼ばれます。

内臓腑へ繋がっている経絡に所属する手足にある要穴を使用します。
授業では、奇経八脈の八宗穴治療、難経 六十九難本治法をまなびます。

体表的には、手足の要穴(の深部にある筋肉)に刺激し、関連する筋肉の緊張がやわらぎ引いては肩、首とつながりお顔へ影響を及ぼすという内容。

臓腑では、手足の要穴へ刺激し内臓腑が本来あるべき状態へ導く(体性ー内臓反射)
それによりイメージすると、腸管を遡れば・・・大腸→小腸→胃→食道→喉頭→口腔→口唇を介して表情筋というように繋がっております。

つまり内臓腑が正しい(あるべき)状態に戻ることで、お顔色に反映するという内容です。

美容鍼灸=健康美容

となる訳です。

お顔だけに鍼を行う美顔鍼もありますが、効果の発現や持続を考えると全身に施術した方が良いというのは歴然です。

 

3週に分けて学んでいきます。
来週もよろしくお願い致します。

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達

SSJS 美容鍼灸セミナー第2回目

2023年6月24日(土)
新宿医療専門学校に美容鍼灸セミナーの第2回目をおこないました。

この日は、「美王容本治法」「主訴別の刺鍼」

「美容本治法」
美容鍼灸をおこなっていると、当たり前ですけどお顔に対する内容のご要望が最多です。
フェイスラインのたるみやほうれい線の左右差、口角の高さ(左右差)など。
それらはお顔の部位そのものが悪いという事は少なく・・・その殆どが首肩こり、骨盤の歪みなどが起因しています。

本治というのは東洋医学の用語で、その前後に隠れた文字を想像すると理解しやすいです。
本治→(根)本治(療)
身体の根本治療の事を本治と言います。
その根本とは何か?
臓腑のことを指します。
東洋医学ではお身体の根本や中心は内臓腑を指し、それらのバランスが整っていることを理想とします。

仮に内臓腑の状態がアンバランスとなると、身体のどこかに影響が現れます。

例えば、大人ニキビ。
口の周りにニキビや吹き出物が出現することがありますが、口周りが不衛生となる以外に、内臓の状態が反映されたサインとして出現します。

胃が荒れている場合、月経(生理)などホルモンバランスの急な変化による吹き出物など。

思い当たるのではないでしょうか。

この大人ニキビそのものに対する鍼は標治(ひょうち)で対応しますが、その原因は内臓腑なので本治法が重要となってきます。
因みに「標治」の標という文字は訓読みすると「しるし」という意味です。

今回の例の大人ニキビは体表にあらわれた「標=しるし」、それに対する鍼は標治法
その原因の内臓への鍼は本治法

説明が長くなりましたが、午前中は本治法をおこないました。

つづく

 

お茶の水授業 美容鍼灸 第10回目

2023年6月13日(火)
本日のテーマは「深いシワ、肌荒れ」について。
今週と来週の日程で学んでいきます。

さて、皺(しわ)と言っても、大まかに2種類あると言えます。

・無表情の時にも、くっきり見えるシワ(皮膚に折り目が付いているイメージ)

・無表情では見えず、表情を作った時(笑ったり、怒ったり)にできる表情じわと呼ばれるもの

鍼灸は物理療法と言われますが、鍼の方では皮膚を通過し筋肉まで到達させることができます。

この皮膚を通過している時、そして抜鍼(ばっしん)した後にも・・・鍼が通過した箇所は傷がついた事になります。
細胞が傷つくと再生しようと働きます。
その際に皮膚の基礎となるコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質が再構築され皮膚は再生されます。
医学的には創傷治癒過程といい、外科学で証明されています。

シワになっている箇所の皮膚を傷つけてあげる事で、皮膚の新陳代謝や再生を促し、シワが薄くなっていくというのが対応方法です。

更に、今回の内容は「深いシワ」=原因の筋肉の緊張も考えれます。
おでこの横ジワ→前頭筋
眉間のシワ→皺眉筋、眉毛下制筋
ほうれい線→上唇挙筋、口角挙筋、小頬骨筋、大頬骨筋
など
これらの筋肉が過緊張(コリ)の状態になっていたり、対象部位の皮膚の硬化や乾燥などが考えられます(局所の場合)

つまり無表情でも残っている深いシワは、シワだけに鍼をするのではなく周辺の関連する表情筋のコリや首肩コリも和らげる必要があります。

今週と来週の2回で学んでいきます。

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達