鍼による皮膚への影響。
創傷治癒過程、「止血・炎症相」について
出典は標準外科学。
皮膚が傷ついて回復する過程で、今日は「止血・炎症相」について書きます。
図は外科でのお話なのでメスで切開した人体が回復する過程を描いているイラストです。
メスほどの侵害は与えませんが鍼も人体内に直接介達することが可能です。
鍼の場合は目に見えない程度の傷をつける事になります。
受傷してから3日間は「止血・炎症相」という期間で、傷が雑菌やウィルスなどから感染しないように充血します。
傷がついているという事は、出血を止めなければいけないので血小板により血液の凝固が行われます。
傷が痛いのは痛みを感じる物質=発痛物質が血中に放出されてそれを神経がキャッチするから。
プロスタグランジン、ヒスタミン、ブラジキニン、セロトニンなど
これらは痛みを感じたり助長したりする物質ですが、回復のための必要な物質でもあります。
これらをケミカルメディエーターといいます。
https://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?ケミカルメディエーター
そして回復するためのその中にはマクロファージやTリンパ球、サイトカインなどの免疫が集まってきます。
止血・炎症相が継いで増殖相へと続いていきます。
鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ
北見成達