お灸の効果、炎症による「血管透過性亢進」について

お灸にも幾つかの種類や方法が存在します。

大まかにいうと、微細な「炎症」を発生させる事で生体防御反応を引き起こすという事になります。

生体防御反応を促すという事は・・・

身体に何らかの刺激を及ぼし、治ろうとする機能に働きかけるようなものです。

 

お灸をした時に、局所的に「炎症」が発生します。

炎症による反応をいくつか触れていきます、今日は「血管のう透過性亢進」

皮膚表面から行うお灸でですが、皮膚表面付近にある血管は静脈の枝ともいえる細静脈が多く在ります。

お灸による温熱を及ぼすと、この細静脈の内皮細胞がやや開きます。

ここから血漿成分が血管外に滲み出ます。

①血管透過性亢進 第1相(即時相)→お灸を行った直後~約30分程度に発生し、ヒスタミンやセロトニンという物質が関与すると言われています。

②血管透過性亢進 第2相(遅延相)→炎症が発生し、約30分後~約8時間程度で終息する反応

この反応を引き起こす物質は、プロスタグランジンE2と考えられています。

 

お灸という温熱刺激で発生する事象を細かく考察すると、その一には血管の透過性亢進という状況がとなります。

ざっくり言うと、健康になるために行っている、お灸による効果を得るための人体内の反応です。

 

つづく

 

 

 

 

投稿者: image

大森山王にある美容室と鍼灸治療院のコラボサロン 東京都大田区山王3-27-3 池上通り沿い 東京大学医学部附属病院 リハビリテーション科 鍼灸部門 推薦治療院です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です