お茶の水授業<Q&A2>

2023.4.18(火) 第3回目の授業時のQ&A2です。

先週のデモに基づき各ペアで「フェイシャル」の実技を実践。

Q.お顔や頭部でのドレナージュとストレッチの違いについて、力加減はどうしていますか?

A.ドレナージュは浮腫(むくみ)を流す目的なのでお肌に対し、さする程度の軽い圧力です。※リンパ管圧は静脈圧よりも低いためです。
ストレッチについても表情器=皮筋(骨から起始し皮膚に停止)という柔らかい筋肉へ押圧する事になるので、痛くない程度にしています。

また、ストレッチも一度だけではなく同じ部位を2度3度と繰り返すうちに、筋肉が柔軟になるので被験者の方の体感に対して無理のない加減で施術します

 

Q.フェイシャルの時に滑剤は使わないのですか?

A.授業時は表情筋の触察のため、滑剤は使用していません。
被験者(モデル役)の方の肌質によっては滑剤を使用します。
※因みに、臨床現場の鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュでの美容鍼灸施術時も、ほとんど滑剤を使用しないで施術しています。
さする程度の弱い圧力でおこなっているため、肌トラブルになる事がほとんどありません。(必要に応じて美容液を滑剤として使用するべく用意はしております)

 

Q.ストレッチのコツはありますか?

A.頚や肩、お顔でもストレッチを行う場合、筋肉を伸張(伸展)させた状態で固定(アンカー)します。
その状態からストレッチをかけます。

 

Q.フェイシャルの手順で最初に頸椎(首骨)から調整するのは何故ですか?

A.美容鍼灸の場合、お顔の主訴(お悩み)を要望される事が多いのですが、頭部や顔面部は頭蓋骨にあり、その中には脳があります。
さらに脳は脊髄となって全身へ枝分かれして神経線維が伸びていきます。
姿勢や咬合(嚙み合わせ)運動によりストレートネックや亀背(猫背)となった場合、脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)の生理的彎曲が増強してしまいます。
その結果、脊柱管をかよう脳関髄液の循環が滞り、神経線維の機能が低下または亢進、酷い場合は頭蓋内浮腫となり脳圧亢進の可能性も出てきます。
頚椎のアライメントを整え、脳脊髄液の循環路を確保する目的。
そして、頚椎に付着する各筋肉への負担軽減、頚部を往来する動脈、静脈、リンパ管などの循環路を確保する目的で頚椎の調整からおこなっていきます。
※これだけでもお顔や頭部の浮腫がながれ、いわゆる小顔効果にもなります。

 

などのとても良い質問を受けました。
実技の練習は場数が大切と言われますが、根拠をもって行うと技術習得が早まります。

また来週も続きをおこなっていきましょう。

火曜日は美容鍼灸教師
北見成達

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大森山王にある美容室と鍼灸治療院のコラボサロン 東京都大田区山王3-27-3 池上通り沿い 東京大学医学部附属病院 リハビリテーション科 鍼灸部門 推薦治療院です

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