鍼の効果、「インターロイキン」について

鍼という人体にとって異物が侵入してきた時、サイトカインが生体防御反応のために初動してくれる・・・と触れました。

 

今日は、このサイトカインのうちの「インターロイキン」と呼ばれる蛋白について書いてみます。

「インターロイキン」→単球、リンパ球、マクロファージなどが発生させる物質。

細胞の表面にある受容器に働きかけ、細胞の分化、活性、増殖などを促す。

インターロイキンは「IL」と表記され、発見された順番に番号が振られています。

 

IL-1 マクロファージが分泌し炎症の初期症状に働きかける

 

IL-2 T細胞が分泌して細胞の増殖と分化を促す

 

IL-3 T細胞が分泌して骨髄幹細胞に働きかけ癌細胞を攻撃する細胞を強化する

 

IL-4 B細胞の増殖、T細胞と肥満細胞を分化させる

 

IL-5 B細胞に働きかけ、IgA抗体を産生させる、それとは別に好酸球を活性させる

IL-6 マクロファージに働きかけ急性反応を示させる

※鍼による身体への侵害刺激、お灸の身体への炎症(極微細な)反応では、このIL-6が作用している

IL-7 血球細胞、胸腺、肝臓、骨髄などの間質細胞から産生され、細胞の増殖に働きかける

IL-8 好中球に働きかけ、感染細胞の貪食を促す、また血管の新生に関与する

IL-9 肥満細胞、ヘルパーT細胞を増殖させ、赤芽球系造血因子としても働く

IL-10 単球に働きかけ、炎症性サイトカインを抑制させる

 

IL-11 癌細胞を攻撃する免疫機能を高める

IL-12 NK細胞に働きかけ、ヘルパーT細胞への分化を促す

IL-15 キラーT細胞を強化し、B細胞の増殖させる

 

ほかにもたくさんのインターロイキンが存在しますが、一部を書き出してみました。

鍼灸のいずれの方法も、身体の外からの刺激です。

この刺激をキッカケに免疫機能が自動的に働くことで、お身体にとっていい状態へと向かわせます。

 

鍼灸-はりきゅう-サロン イマージュ

北見成達